NextHorizon
ファッション

デサント オルテライン ハードシェルジャケット「クレアス」ブラック 正直レビュー|黒が最高すぎる理由と人を選ぶ点

7分で読了
デサント オルテライン ハードシェルジャケット「クレアス」ブラック 正直レビュー|黒が最高すぎる理由と人を選ぶ点

結論から言います。デサント オルテラインのハードシェルジャケット「クレアス(CREAS)」、ブラックが最高すぎます

カラーはクロムグレー、ブラック、ネイビー、グレー、カーキの5色展開。散々悩んだ末にブラックを選んだのですが、この選択については今のところ1ミリも後悔していません。

とはいえ価格は¥60,500(税込)。正直「これは人を選ぶな」と感じた部分もあります。実際に買って着ている立場から、良かった点も気になった点もまとめておきます。

クレアスってどんなジャケット?

「クレアス(CREAS)」は、「Creative(クリエイティビティ)」と「Assemble(結集)」を組み合わせた造語。デサントの技術力・開発力を結集したハードシェルジャケット、という意味が込められています。名前からして本気度が伝わってきますね。

主なスペックは次のとおりです。

  • 素材:表側 ナイロン100%/裏側 ナイロン100%(ポリウレタン樹脂加工)、Dermizax(デルミザックス)素材
  • 防水性能:耐水圧20,000mm
  • 透湿性:10,000g/㎡/24h(B-1法)※測定方法により3,500g/㎡/24h(A-1法)とも表記
  • 重量:480g
  • サイズ展開:SS、S、M、L、O、XO、2XO
  • 原産国:ベトナム/価格:¥60,500(税込)/ブラック(BK00)は2026年春夏シーズンの展開

「ハードシェル」とは、雨や風をしっかり防ぐことを目的としたアウターの総称です。「耐水圧」は水の圧力にどれだけ耐えられるか、「透湿性」は内側の湿気をどれだけ外へ逃がせるかの指標で、どちらも数字が大きいほど高性能。本来この2つは相反する性能なので、両立こそがハードシェルの勝負どころになります。

ブラックが最高すぎる話

さて、なぜブラックなのか。

まず質感。同じ黒でも、テカリの強い黒は安っぽく見えてしまうことがありますよね。クレアスのブラックは光沢が過剰に出るタイプではなく、しっとりと沈んだ落ち着いた黒。街中で悪目立ちしません。

そしてコーディネートのしやすさ。これが本当に強い。テクニカルなアウターは色や切り替えが主張する分だけ合わせる服を選びがちですが、ブラックのクレアスは下に何を着ても破綻しません。スラックスにも、デニムにも、セットアップの上からでも収まります。

「アウトドアウェアを街で着ると浮く」という悩み、ありませんか。カラフルなシェルジャケットはどうしても山の匂いがする。その点、黒のクレアスは都市の風景に溶ける。機能は完全にアウトドア基準なのに、見た目は都会の服として成立している。このギャップがたまりません。

ただし黒の宿命として、ホコリや白っぽい汚れは目立ちます。気になる方はグレー系のほうが気楽かもしれません。

着心地とシルエット——480gという軽さ

着てまず驚いたのが軽さです。重量480gはハードシェルとしてかなり軽い部類で、羽織った瞬間の「あれ、軽い」という感覚は、購入を決めた理由のひとつでした。

そしてDermizax素材のナチュラルストレッチ。ハードシェルというと、バリバリと硬くて腕を上げるたびに生地が鳴るイメージを持つ方も多いはず。クレアスはそのゴワつきがかなり抑えられていて、動いたときのノイズ(生地が擦れる音)も静かです。電車の中で腕を動かしても、自分の服の音が気になりません。

レイヤリング(重ね着)してもスマートに見えるのも良いところ。中に厚手を着ると途端に着膨れするアウターもありますが、クレアスは輪郭が崩れにくい印象です。サイズは普段どおりで問題ありませんでした。

雨の日の体感——防水性能について

雨天で何度か着ています。体感として、しっかりした雨でも中に染みてくる感覚はありませんでした。耐久撥水加工により表面では水が玉になって転がり、着いた水は軽く払えば落ちます。

構造面でも、ジッパーは止水ジップ、縫い目にはシームテープ処理。水が入りやすいのは実は生地そのものではなくファスナーや縫い目といった「隙間」なので、そこを潰してあるのは安心材料です。

もちろん、どんなウェアでも条件次第で濡れないと保証できるものではなく、あくまで主観としての体感です。防風性能もあるので、風の強い日の底冷えが軽くなったのも実感しています。

ベンチレーションが実用的すぎる

価格を納得させてくれた最大の機能がこれです。

クレアスにはデュアルジップベンチレーションという仕組みがあります。2列のジッパーとその間のメッシュ生地により、外気を取り込みつつ衣服内の熱や湿気を逃がす構造です。脇下にはピットジップベンチレーションも。

防水性の高いアウターの最大の敵は、雨より「蒸れ」なんですよね。外は防げても内側から汗で濡れる。透湿性のスペックに加えて物理的に空気を通せる出口があるのは効きます。歩いていて「暑いな」と思ったときに開けると体感がすっと軽くなる。脱がずに温度調節できるので、屋内外を行き来する日は助かります。

パラフードと、袖口・裾の調節

フードはパラフードシステムを採用。コンパクトに収納でき、悪天候時にはクイックに取り出せる仕組みで、雨水が溜まる「水たまり」の防止も考えられています。

これが街着として効いてくる。フードが常時ボサッと立っていると見た目がアウトドア寄りに振れますが、収納しておけば首まわりがすっきりして、雨が来たら数秒で出せる。この切り替えができるのは大きい。

袖口はブロックフィットアジャスター。水に濡れてもフィット感が損なわれず、ノイズレスなのが特徴です。ベルクロ(面ファスナー)だと開け閉めのたびに音が出ますが、それがないのは地味ながら日常で効く違いでした。裾はCohaesive™ コードロックシステムで絞れて、風の強い日に下から入る冷気がかなり抑えられます。

¥60,500をどう捉えるか

正直、安くはありません。アウター1着に6万円です。

ただ、この価格を「機能とデザインの両取りにかかるコスト」と考えるなら納得しています。機能に振るとアウトドア然とし、デザインに振ると雨風に弱くなる。その中間を狙った1着と捉えると、価格の意味が見えてきます。

なお上位モデルとして、GORE-TEX C-KNIT版が¥88,000(税込)、GORE-TEX PRO版が¥121,000(税込)。ウィメンズはジャケット¥60,500、コート¥71,500(税込)という展開です。

タウンユースか、アウトドアか

私の結論は「タウンユース寄りのオールラウンダー」です。

Dermizax素材は、ゴワつきを抑え動作時のノイズが少なく、都市生活によりフィットする方向性で作られています。実際に着ていても、この服の思想は「街」にあると感じます。通勤、買い物、雨の日の外出、旅行——そうした日常でいちばん輝くタイプです。

一方で耐水圧20,000mmは日常の雨には十分すぎるほど。ちょっとしたハイキングやキャンプ、悪天候の野外イベントくらいまでなら頼れる相棒です。逆に本格的な登山が主目的なら、GORE-TEX版を検討したほうが目的に合うはずです。

おすすめできる人・できない人

おすすめできる人

  • 街で浮かないハードシェルを探している人
  • 雨の日の通勤・外出が多く、機能的なアウターが欲しい人
  • 黒のアウターが好きで、コーディネートの汎用性を重視する人
  • 着膨れせず動きやすいアウターを求めている人
  • 蒸れやすく、ベンチレーションの価値が分かる人

あまりおすすめできない人

  • 本格的な登山・厳しい環境での使用が主目的の人(上位のGORE-TEX版が候補)
  • アウターに6万円を出すことに納得できない人
  • 白いホコリや汚れが目立つのが気になる人(黒以外の選択も検討を)
  • 保温性重視の人(ハードシェルは防水・防風が主目的で、それ自体で暖かい服ではありません)

まとめ

クレアスのブラックは、「機能を諦めずに、街で着られる服」という願いにかなり近いところまで応えてくれた1着でした。480gの軽さ、ゴワつかない着心地、雨の日の安心感、そして何より、あの落ち着いた黒。

万人向けの価格帯ではありませんし、用途によっては別のモデルが合う場面もあります。それでも、街で着るハードシェルを探しているなら一度は袖を通してみてほしい。特にブラックは、実物を見てもらえれば言いたいことが伝わるはずです。

この記事をシェア
広告枠(AdSense審査通過後に表示されます)

もっと記事を読んでみませんか?

AI・プログラミング・副業に関する記事を随時更新しています。